子どもが不登校になると周りから「不登校は親の甘やかし」などといわれませんか?
「甘やかして育てたからだ」
「なんでも言われたまま買い与えているからだ」
「甘やかした結果、不登校になったのだ」
こんな風に言われたらただでさえでも悩んでいるのに、混乱してしまいますよね。
結論、不登校は親の甘やかしではありません。
この記事では、不登校は甘やかしすぎなのか、愛情いっぱいの子育てとは?についてまとめました。
子どもの甘えたい気持ちを受け止める方法について考えてみましょう。
不登校は甘やかしなの?
不登校は親の甘やかしが原因といわれると、なんでも当てはまってしまうような気がしますよね。
しかし不登校は親の甘やかしが原因ではありません。
甘やかして育った子でも、学校へ行っている子はたくさんいませんか?
甘やかしと愛情は別物ですが、とても似ているように思えます。
甘やかしと愛情の違いはどこにあるのでしょうか。
甘やかし
親の甘やかしは決して悪いことではないと思うんです。
例えば子どもが甘えたくているのに、甘やかしてはいけないと付け放すのは違いますよね。
良くない例でいうと以下のような場面ではないでしょうか。
・子どもが欲しがる物、物品、おこづかいを何でも与える
・深夜までゲームに過熱していることに何も助言しない
・子どもがやると時間がかかるからと先回りして親がやってしまう
このようなことは甘やかしといえるかもしれませんね。
甘やかしが行き過ぎると、「何があっても親が助けてくれる」「親に頼ればいい」と他力本願な考えが当たり前になり、自分で行動したり解決する力が育たなくなります。
甘やかしになっている時は、親が無関心や思考停止になっているのかもしれません。
つまり親が「甘やかしかもしれない」、と思っている時は大丈夫なことが多いです。
甘やかしに感じても、愛情があるからこその行動ではないでしょうか。
現代の親は仕事と家庭に育児、本当に忙しい生活に追われています。
忙しすぎて何か物を与えてやり過ごしたい、と思うこともあるかもしれませんね。
一時のことであれば、それもありだと思いますよ。
親のメンタルヘルスを維持することも、子どもへの愛情に繋がりますから。
でもこの記事を読んで、「甘やかしてしまっている」と思い当たる方もいるかもしれません。
そんな時は少しの時間でいいから、子どもと本を読む、子どもと一緒にお風呂に入る、子どもと同じ趣味を作る、など時間を共有することから始めてもいいですね。
愛情
子どもが甘えたいときに、親が答えてあげることは愛情ですよね。
「抱っこして」「疲れた…」など、小さいころはそうやって甘えてきますよね。
愛情を全開にして、抱っこや気持ちを受け止めてあげると満足してくれるのです。
大きくなっても話を聞いて欲しい、疲れたから癒して欲しい、と私のところへやってきます。
そんな時は自分のことは後回しにして、全力で愛情を注いでいます。
でも子どもが癇癪を起こすからと、その度にいつも何かを与えるのは?
子どものやる気が起きるのを待っていると先に進まないから、支度や準備をやってあげるのは?
この辺りは微妙ですよね。
「他のお子さんはできているのに、うちの子は自分ひとりではできていない。」
そんな風に焦りが出てきて、甘やかしていないかと思ったりしますよね。
でもいっぺんにできなくても、手伝ってあげながら少しづつできるようになるのを見守るのも愛情だと思います。
小さなことでも「できたね!」「できるようになったね!」と声を掛けてあげると、親子で達成感を味わえます。
つまり現状だけをみて甘やかしと思うよりも、小さなステップをクリアしていくための手助けをしていると思えばいいのです。
子どもが甘えたい気持ちを受け止める
子どもが甘えたい気持ちを受け入れてあげられる子育ては、いいことしかありません。
愛情いっぱいに育てられた子どもの特徴
・自己肯定感が高く、前向きな姿勢でいられる
・やってみよう!と好奇心旺盛になれる
・素直で優しくなれる
・こころが穏やかになれる
・他の子を助けたり譲ったりできるようになる
・自己主張ができるようになる
こんな風に育って欲しいと思う姿ばかりですね。
愛情いっぱいに育っている子は、心にゆとりがあるので周りの人への思いやりが生まれます。
情緒が安定すると、いろいろな事への挑戦してみたい気持ちになって好奇心旺盛になります。
愛情不足のサイン
・周りの顔色を伺うようになる
・赤ちゃん返りや指しゃぶりなど幼い行動をするようになる
・攻撃的になる
親を困らせたり周囲への問題行動を起こすことが多くなります。
このようなサインを見せたら、子どもの行動の裏側になにがあるのか考えてみるといいですね。
しかし100%の愛情を注いでいるつもりなのに、愛情不足のサインを出してくることってありませんか?
私はいつも全力で子どもに接して出し尽くしているのになぜこの行動をしてくるのか?と悩んだことがあります。
それは個人差なのではないかと思いました。
私がいくら100%で頑張っていても、我が子は200%を求めていたのです。
だから愛情不足になっていたようです。
そんな風に親子によって、甘えたい気持ちと受け止め方はそれぞれ違います。
頑張っているのに愛情不足のサインが見えることもあるかと思います。
しかし愛情いっぱいに育てられた子の特徴も見えませんか?
子育ては育児書通りにはなりませんよね。
クラスの優等生にならなくてもいいのです。
うまくいかなかった結果よりも、苦労した過程が後でかたちになることもあります。
だから自信をもって愛情いっぱいに育てていけば、それなりに上手くいくはずです。
不登校の子が求めていること
不登校の子が求めていることはどのようなことでしょうか。
何よりも安心できる安全な場所です。
親は子どもの安心と安全を最優先で確保するべきだと思います。
安心できる居場所
不登校になった子どもにとって、安心できる場所とはどこでしょうか。
不登校が始まると、家の中以外の居場所を探しませんか?
家の中ほど安心できる場所はないはずなのに。
学校へ行くことが当たり前になっていると、当然他居場所を探してしまいます。
私も子どもと一緒に探しました。
未知の場所へ行けるくらいなら、学校の保健室などのほうがいいかと思い見学したことも。
学校が用意してくれた不登校児が通う部屋へ行ったことがありました。
しかしひとりぼっちで登校しても、楽しくもなければまた行きたいとも思うはずがありません。
我が子が安心して過ごせるのは家の中でしたので、結局中学校へはほとんど行きませんでした。
中にはフリースクールに通うことで、出席扱いにしてくれる地域もあります。
我が子は中学校1年生から不登校でしたので、中学2年生の途中からオンラインのフリースクールに参加していました。
勉強というよりもマインドセットやマインドフルネスなどを中心にした内容で、学校の学習がなかったので学年の途中からの参加でも少しづつ慣れていくことができました。
そうして子どもが少しづつ落ち着いてくると、私も安心できるようになり学校へ行くことを考えなくなりました。
勉強はできるときにやればいいや、と開き直れたのです。
ムリに外の居場所を探さずに、盛大に家の中に引きこもりました。
我が子にとっては、これがよかったようです。
ネットで世界を広げ、友達を作り、学校では教えてもらえないことを学びました。
だんだんと元気になって、趣味や興味を持つことが増え始めたので、スマホやゲームは悪いことではないと認識が変わったのを思い出します。
親との信頼関係
親は子どもへ愛情を伝えることで、信頼関係も築くことができます。
「だいすき!」「ありがとう!」「うれしい!」など、些細なことでも大げさに言うとめちゃくちゃ嬉しそうにします。
小躍りしたりスキップしたりしなくても、口角があがっていたり、子どもによって表現は様々ですが絶対喜ぶんですよね。
スキンシップも大切です。
手をつないだり、肩を組んだり、ハグをしたり、マッサージをしたりと方法はたくさんあります。
毎日心がけると自然とできるようになり、子どもから求めてくることもあるかもしれません。
私は子どもが何歳になっても、スキンシップは大切にしています。
「もう大きくなったんだから」ということではなく、人として温もりを感じたり優しく癒されたりするのです。
家の中でベタベタするのは誰にも迷惑かからないですし、好きなだけスキンシップしましょう。
親からの愛情を無制限無条件に受け取れていれば、大体の問題は解決すると思っています。
すぐに解決しようと思わないで、根気よく愛情を与え続けましょう。
親子の信頼関係が礎となり、その先の問題解決へと向かうことができます。
注意!甘やかしが過干渉になっていないか
甘やかしのつもりが、いつの間にか過干渉になることもあります。
甘やかしと過干渉の違いがわからなくなることもありますよね。
過干渉とは、親が子どもの行動や考えに対して過度に干渉することです。
よくあるパターンでいうと、親が子どもをコントロールしている傾向があります。
過干渉な親の行動は?
・何かを決めるときに親が口出しする
・親が友達を選ぶ
・否定が多い
どれも自分がやられたら嫌な声かけですね。
しかし何とかしたい!と視野が狭くなると、つい出てしまうのかもしれません。
我が子のためを思ってやっていることなのに、過干渉な子育てが続くと子どもは親のいいなりになって自信がなくなってしまいます。
過干渉が子どもに与える悪影響
過干渉が子どもに与える悪影響はさまざまです。
親が先回りして口を挟むことが習慣になっていると、自発的な行動が育ちにくくなります。
・自己肯定感が低くなる
・自己決定ができなくなる
・コミュニケーション能力が低くなる
また思春期を迎えるころには、親の過干渉に疑問を感じる子もいるでしょう。
これまで植え付けられてきたことが間違っていたと気が付いたら、憎しみに変わることもあるのではないでしょうか。
親の過干渉は、親子関係を構築するどころか崩壊してしまいます。
不登校になるとさらに過干渉になってしまうパターンもあるかもしれません。
自分の殻に閉じこもっていたり、感情や気持ちを言葉で表現できなかったりすると、つい先回りしたくなるのはわかります。
なんとか親の力で解決しようとしたくなりますよね。
しかし子どもの力で立ち上がれるようにならないと、不登校は解決できません。
まずはどんな些細なことでもいいので、小さな一歩から。
お子さんの持っている力を信じて、見守ってあげましょう。
何歳になってからでも遅くはありませんので、当てはまることがあると感じたらまず自分を変えてみましょう。
自分が変われば子どもも変わります。
過干渉にならないために心がけたいこと
・失敗は成功のもと
・子どもの意見を聞く
・親が自分だけのための時間を作る
この3つは我が子が引きこもっていた時、自分自身に言い聞かせていたことです。
親子の距離が近くなりすぎて、過干渉にならないように気を付けていました。
- 失敗は成功のもと
我が子が不登校を経験すると、失敗したことに対して敏感になりやすくなりました。
だからもう失敗をしないようにしたい、と考えてしまうのです。
しかし子どもがやってみたいと思ったことには、なるべく挑戦したほうがいいと思います。
まだ無理かもしれない、失敗したら傷つくかもしれない、と思うこともあるかもしれませんが何事も経験です。
我が子が通信制の高校の登校できるコースへ入りたいと言ったので、やってみたことがあります。
中学校で果たせなかった青春を取り戻すぞ!とやる気満々でしたが、独特の雰囲気がありなじめませんでした。
これはかなりショックな出来事です。
友達を作り、放課後を楽しみ、中学生で味わえなかった青春を高校生活で取り戻そうとしていたのに。
その後はネットコースに在籍し、ネットで友達を作り、それなりに楽しんだようです。
何でもやってみないことにはわからないので、失敗も経験のひとつと大きな心で受け止めてあげられるといいですね。
- 子どもの意見を聞く
子どもはひとつの人格を持っていますので、親が考えていることとは全く違うことを考えていたりします。
いつも一緒にいるからわかっている、と思いがちですがそうではないことが多いです。
例えば友達と遊びたい、と子どもが思っていても、誰とならいいのか、何をして遊ぶのか、具体的な内容は子ども本人の意見がありますよね。
親が先回りして全て設定して約束を取り決めてしまうようなことは、子どもの思考を止めてしまっています。
親自身の考えを先に言うことや、親自身が決めたことを与えるようにしないことが大切です。
何をするにも子どもの意見や意思を確認することを習慣にしておくと、コミュニケーションがとれるし親子関係も円滑になります。
- 親が自分だけのための時間を作る
子どものことが気になってばかりいる状態とはさよならしましょう!
子どもの安心・安全を確保できたら、自分だけの時間を持つことをおすすめします。
ドラマや映画を観る、手芸や園芸をするなど、家の中でもできる趣味があれば手軽に始められますね。
またお子さんが中学生以上であれば、パートなど少しの時間だけ働きに行くのも、家計を助けられて育児を一時忘れられます。
私は我が子が不登校になり始めた時、フルタイムで働いていました。
お昼ご飯を置いて、「いってきます」と声をかけるとやっと起きてきて、のんびりとひとりの時間を満喫していたようです。
お互いが適度に離れて過ごしていたおかげで、親子関係が良好になっていました。
一見野放しにしているようですが、このくらいの距離が適当だったようです。
不登校になり一番「ヤバイ」と思っているのは本人ですよね。
しかし何もできないのが現実。
ネットを徘徊し、飽きたらゲーム三昧。
そんな状態を毎日見ていたら、親子関係は崩壊していたかもしれないと思います。
自分だけの時間を作って、頭の中に子どものことがない状態があると、リフレッシュできるのでぜひ取り入れてみてください。
まとめ
不登校は甘やかしすぎ?結論:愛情いっぱいの子育てがいい!についてまとめました。
不登校は親の甘やかしが原因ではありません。
お子さんが安心・安全を求めた結果なのです。
だから愛情をいっぱい与えて、のびのびとさせてあげるといいと思います。
またお子さんが甘えたいときはしっかりと受け止めていられるように、自分の心の中を整えておけるといいですね。
しかし甘やかし過ぎや過干渉にならないことがポイント。
本当に子どものためになっているのか、自分を客観的にみるようにすれば上手くいきます。
我が子の不登校と私の経験が、少しでも参考になりましたでしょうか。
たくさんの親子が仲良く笑顔でいられたら嬉しいです。

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